歯周病について
歯周病のメカニズム
歯周病の直接的な原因はプラークです
プラークとは細菌のかたまりで、プラーク1mgのなかに1億個の細菌がいるといわれてます。
そのプラークを取り除けないままでいると、プラークの石灰化が起こり、歯石になります。
歯石は、ざらざらしている分、その上から更にプラークがつきやすくなるという悪循環が生じます。
歯周病は、プラークが歯周ポケットに入りこんでいき、炎症をおこして歯肉が化膿することを言います。
ひどくなると骨が溶けてしまいます。
骨が溶け出すということは、歯を支えていた土台が崩れること。そして大切な歯が失われれいくのです。
こんな方は気を付けて
- (1)喫煙者
- タバコをすっている方の歯周病リスク(歯周病になる危険性)は吸わない方の3倍とも言われています。
血流が悪くなったり免疫力が低下するので、歯周病が進みやすく、いったん炎症がおきてしまうと、プラークもつきやすくなり、歯肉の色も黒ずんでいきます。
- (2)妊婦さん
- お腹の赤ちゃんのためにカルシウムなどが使われていくだけでなく、つわりが原因で歯磨きがおろそかになりがちになります。
また女性ホルモンの影響で歯肉に炎症をおこしやすいといわれています。
- (3)ストレスを感じている方
- ストレスは心から身体へ様々な影響を及ぼしますが、歯周病もその一つ。ストレスのせいで抵抗力が低下して炎症をおこしやすくなるといわれています。
- (4)口呼吸の方
- お口での呼吸をされているかたは、お口の中が乾燥しやすくなり、炎症をおこしやすくなるといわれています。
- (5)偏食や間食の多い方
- やわらかくてあまいものばかり食べているとプラークができやすくなり、偏食をすると栄養摂取が不十分になり身体の抵抗力が低下します。
また、間食が多いとその分、口の中が酸性に傾き、虫歯も引き起こし易くなります。
- (6)歯並びの悪い方
- 歯並びが悪いと歯ブラシが十分届かなくなって、プラークがつきやすくなります。その結果、細菌の隠れ家になります。
当クリニックでも歯の矯正治療をお勧めしておりますが、歯並びの悪さは美しさの観点だけでなく、歯周病も引き起こします。
- (7)かみ合わせの悪い方、歯ぎしりをする方
- かみ合わせが悪かったり、歯ぎしりをしていると歯をぐらつかせる原因に。
を家に例えると、それを支えている歯周組織は地面。地震が原因で家が傾くように、無理な噛み合わせや歯ぎしりが原因で歯がぐらいついたり果ては抜けてしまうことも・・・。
歯周病のケア
歯周病菌は、治療後も3~4ヶ月で元の状態に戻ってしまいます。
ですから、治療が終わった後も定期的なメンテナンスをお勧めしております。
当クリニックではメンテナンスの時に、歯茎の状態をチェックし、状況にあわせた治療や専門的な指導をさせていただいております。
セルフケアのお手伝い
セルフケアとして一番にあげられるのが毎日の歯磨き。歯周病の原因はプラーク中の細菌。つまりプラークを確実に取り除くことが最大の予防になるのです。
成人の80%が歯周病ということですが,その方々全員がブラッシングをしていないとは考えられません。
それではほとんどの方がブラッシングをしているのになぜ歯周病にかかってしまうのでしょうか。
その最大の理由は,きちんと磨いているつもりでもきちんと磨けていないのが実状だからです。
「磨いている」と「磨けている」とは全く別のことになります。
「磨いていても磨けていなければ意味がない」のです。
当クリニックではご自身にあった歯ブラシ選び、歯ブラシの持ち方、正しいブラッシングの仕方などをご指導しております。